立地条件からの不動産物件探しのコツ|避けるべき条件とは?

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漫然と物件探しをするよりも、まずは立地条件から絞っていった方が、効率が良いでしょう。

駅からの距離や職場や学校までの距離など、人によって優先する条件は違うと思いますが、”避けた方が良い立地条件“を忘れてはいけません。

この記事では、物件探しで避けるべき立地条件優先すべき立地条件都市部と地方の車事情の違いについても解説しています。

物件探しで避けた方が良い立地条件とは

避けた方が良い立地条件の例

繁華街

まずは、なるべくなら避けた方が良さそうな立地条件を考えていきましょう。

例えば、

避けた方が良い立地条件の例
  1. 災害に遭う可能性の高い場所ではないか
  2. 周辺の道路で交通事故が起きやすくないか
  3. 治安の悪いエリアではないか

などが考えられます。

条件その①:災害に遭う可能性の高い場所ではないか

引っ越し先の地理には、ほとんどの方が詳しくない事でしょう。

その土地に詳しい地元の方から見れば、当然避けるべき、「なんであんな所に…」と言われる様な場所には住みたくないですよね。

地盤の不安定な埋め立て地や、山肌に沿った新興住宅地などの場合は、注意が必要なケースも。

引っ越し先の市の防災マップを見たり地元の不動産屋さんに聞いたりして、津波・洪水・土砂崩れ・道路の冠水などが起こり易いエリアは最初から避けるのが賢明です。

条件その②:周辺の道路で交通事故が起きやすくないか

危険な夜道

これは、家探しにおいて、結構盲点かもしれません。

毎日通る道ですので、周辺環境に危険がないかどうかはとても重要。

周辺の道路が、あまりにもゴミゴミと狭過ぎたり、車やバイクの交通量が多かったり、小さいお子さんの往来が激しかったりすると、注意していても交通事故が起こってしまう可能性が高まります。

自分や家族が事故に遭うのも、自分が他人に怪我をさせるのも、絶対にあってはならない事。

不要なリスクは、家を買う段階から消し去っておきましょう。

不動産用語:「ロケが悪い」とは

奥まった立地の物件を不動産屋さんと見ていた時に、「ここはロケが悪いですよ」と言われました。

ロケとは、場所を意味するロケーションの事。

確かに、大通りからの道は一本しかなく、しかもセンターラインの無い細い道だけ。

朝夕は車で混雑しそうですし、これでは事故も起こり易い事でしょう。

物件の条件も良く、安かったのですが、購入しなくて良かったと思っています。

条件その③:治安の悪いエリアではないか

これに関しては、引っ越し先の地元の人か不動産屋さんに聞くしかありません。

確かに治安の悪いエリアも存在しますが、意外と、「昔は~だったけど、今は大丈夫」というケースも多いので、それ程気にしなくても良いかもしれません。

家探しで優先するべき立地条件とは

優先すべき立地条件の候補を挙げてみる

駅と線路

まずは、ご自分の優先順位決定の候補に入りそうな条件を、思いつく限り挙げてみてください。

優先条件の例
  • 最寄駅からの距離
  • バス停からの距離
  • 職場からの距離
  • 学校からの距離
  • 保育園からの距離
  • スーパーマーケットからの距離
  • コンビニエンスストアからの距離
  • 公園からの距離
  • 病院からの距離
  • フィットネスジムからの距離
  • 実家からの距離

など、その人によってリストの内容は変わる事でしょう。

このできたリストの中から、ご自分の家族のライフスタイルと照らし合わせて、何を優先すべきかを絞っていきます。

ポイントは、「毎日行く場所は絶対に優先順位を高くする」事です。

逆に、「あまり利用しない場所からは遠くても良い」とも言えます。

「多くの人は重視するけども、自分は重視しなくても良い条件」を見つけられれば、掘り出し物のお得な物件を見つける有力なヒントになる事でしょう。

何を優先すべきかは人それぞれ

何を優先すべきかは、その家族のライフスタイルによりますので、一概には言えません。

例えば、駅近くは人気エリアですが、車での移動がメインの方であればそれ程優先すべき条件ではないかもしれません。

持病をお持ちの方や高齢の方などで、よく病院にかかられる方は、病院の近くであれば通院時の体への負担軽減になりますし、移動距離が短ければ事故防止にも繋がる事でしょう。

フィットネスがお好きな方にとっては、フィットネスジムがすぐ近くにある事は、何よりも高い優先順位になるかもしれません。

また、何らかの理由で実家からの距離を優先するべき場合もあると思います。

我が家の優先事項

筆者自身にとっての優先事項は、「職場からの距離もしくは通勤時間」でした。

確実に毎日往復する道のりですので、通勤でのタイムロスや疲労は、人生全体にとって大きなマイナスになってしまうと思うからです。

そして妻にとっての優先事項は、「スーパーマーケットからの距離」でした。

あまりスーパーマーケットに行かない筆者からすれば、なかなか思いつかない優先事項でした。

考えてみれば、重い食料品を持って歩く訳ですから、限りなく近い方が良いのは当然ですよね。

これまでに何度も引っ越しをしていますが、職場からの距離とスーパーマーケットからの距離だけは、絶対に最優先にするようにしています。

何を優先事項に設定するかは、ご家族でよく話し合われてください。

引っ越し後のライフスタイルの変化にご注意を!

車道

大都市圏と地方都市では、交通網の発達度合いに相当の開きがあります。

地方都市では車はほぼ必須。

逆に、大都市圏に住むなら車は贅沢品になってしまうでしょう。

駐車場代も、本当に高いですしね。

この辺りの価値観の違いは、恐らくしばらく住んでみないと分からないと思います。

大都市圏から地方都市に引っ越される場合は、車社会である事を意識してください。

地方都市から大都市圏に引っ越される場合は、車を手放す事も選択肢に入れても良いと思います。

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また、結婚や出産、進学など、今後起こるであろうライフスタイルの変化も想定して、物件をお選びくださいね。

地方都市の車事情

今は大阪府に住んでいますが、筆者の生まれ故郷は三重県の片田舎です。

三重県で一戸建て及び賃貸マンションに住んでいた当時の、車事情をご紹介します。

まず、ほぼ車社会であり、電車の利用は数ヶ月に一回程度。

成人男女共に、大体一人一台はマイカーを所有していました。

通勤も買い物もレジャーも、全て車を使います。

なので、物件を選ぶ際に、駅からの距離は全く優先順位に入りませんでした。

交通網の発達した大都市圏に住んでおられる方からすれば、考えられない価値基準だと思います。

逆に、高速道路は良く使いますので、今思えば、もっと高速道路のインターチェンジ近くに住めば便利だった事でしょう。

大都市圏から地方都市に引っ越される方の、ご参考になれば幸いです。

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

家探しとなると、まずは物件価格や間取りなどに目がいきがちですが、しっかりと立地条件から絞っていった方が、結局は効率が良いものです。

優先すべき立地条件を設定する事はもちろん大事ですが、優先しない立地条件も設定する事で、多くの人にとって価値の低い物件が、自分にとってのお宝物件に変身する事でしょう。

後は、現地を実際に訪れて、雰囲気を感じてみるのもとても大切です。

引っ越し先が遠方でなかなか行けない場合は、Googleマップのストリートビューなどを使っても、ある程度の雰囲気を感じられると思います。